カフェ。 > kuu
大学のあと、少しだけ仕事の用事がありました。
間に中途半端な時間があって、喫茶店に入りました。
その街へ行くのは20年ぶり2度目です。
めったに訪れない街なのだから、そこにしかないようなお店はないものかと探しました。
ひっそりと、在りました。
小さな小さなカフェでした。窓越しにコーヒー焙煎機が見えました。中では陶器や染物小物も売っていました。
渋い着物姿の中年女性がお二人、狭い厨房に立っていました。
珈琲の味は、非常に評価がむつかしい。
おいしい面と、マイナスな面も感じました。
だけど、すごく印象的な味なのです。
他で味わったことのない珈琲でした。
帰宅して、おっちゃんに説明したくて、ネット上にそのお店の情報が落ちていないかと探してみました。
ありました。ホームページを開いていらっしゃいました。
焙煎機の写真もあったし、道具の説明もありました。
どうしてあの味になったのか、おっちゃんと話して察しがつきました。
おいしい珈琲とは、豆も焙煎の仕方も入れ方も容器も、全部が大事。こだわってやっていても、そのこだわりゆえに足を引っ張ってしまうこともあるのだと知りました。
お店の感じは非常によかったのです。
たぶん、あの道具を他の素材に変えたら、こわいくらいに美味しい珈琲になるのだと思います。
それを、お店の方に伝えることはしません。
でも。
あの街に用事がなくても、あの店に行くために、また出かけるかもしれません。
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