おっちゃんの自作パソコンがグレードアップし、ようやくDVDも見られるようになりました。さっそく、レンタルショップでDVDを借りてきました。
おっちゃんがセレクトしたのは、この間、第76回アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされた
「たそがれ清兵衛」。
完成度の高い素晴らしい映画でした。
外国語作品賞に選ばれなかったことが、くやしいです。
kaze&kuuは、この映画について、1日語り合いました。
わかりやすい単純な映画のようでいて、その実、深読みすると監督の意図がわかりづらいところなどもあり、話は尽きないのです。(↓ 一部、ネタばれか…^^;)
「これはこういう意味だろうか?」
「原作にはちゃんと書いてあったところが省略されているんだと思うよ」
「よく練られているけど、あのシーンは剣の使い手としては おかしいよね」
「下手な前振りもあったね」
「つじつまは合ってるけど、無理して作った感じ」
「たぶん、この運びは小説とは違うんじゃないかな。丹波さんのインタビューの答えから察するに…」
「ナレーターは彼女でよかったのかな」
「よかったと思うよ。精神の気高さ、品のよさを素で感じさせるあの年代の女優さんって、他にいる?」
「彼女だって、声でわかっちゃうのは、いいのかな」
「そうだね~。無名の役者さんで適役がいたら、もっとよかったとは思う」
「空白の時間を感じさせるたたずまいを持ってるから、彼女でよかったのかもしれないね」
「冒頭シーンからしばらくは、カメラワークから目が離せないよね」
「うん。どれだけの時間を費やして撮影したのだろうかと想像してた」
「たそがれどきの情景はしつこいくらい出てきた」
「あのくらい出さないと、わかりやすくないのかも…」
「ちょっと、うるさかったかも…」
「朝のシーンが良かった。光だけで表現している。それで、あとでセリフがくる。山田洋次監督らしくて、うまい」
「次女役はめちゃくちゃ可愛い。ウチにさらってきたい。^^;」
「田中泯さん、すごい。素晴らしい。ハンサムなのに顔があんまり映らなかったね」
「彼が商業映画に出演する時代がくるとは思わなかった」
「小劇場出身の役者さんも何人か出ていて嬉しかった。特に神戸浩さんは、懐かしい懐かしい役者さんだもの」
「真田広之さんの畑仕事の姿は感動ものだった。身体のできている役者さんだからこそだね」
「帰ってきた彼は、出世したはずだよね」
「うん。そこを描いてないとこが、よかった」
「映画って省略の芸術なんだなあ」
「人としての生き方を示しているけど、大上段じゃないとこがすごくいい」
「主人公もはっきりしてるし(笑)。相手役もよかったね」
「真田さんが、こんなにいい役者さんだとは思っていなかったよ」
「うん。また観たいね」
おっちゃんも、おばちゃんも、うるさいことを言うと自覚しています。
けれど、こんなに話が進む相手が伴侶であることを幸せに思っています。^^
私らも、再婚夫婦でがんす(笑)。
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