風木舎。 > kuu
我が家の朴の木は、義父が好んで植えたのです。
朴の木は巨木になるし、幹が軟らかくて折れやすいし、大きな葉っぱが大量に落葉するので庭木には向かない、というのが庭師の意見でした。
家族は反対したそうですが、義父は聞き入れずに植えました。
義父は山口誓子に、「朴木舎」(もしくは「風朴舎」?)と書いて欲しいと頼んだそうですが、できあがった書画には「風木舎」(ふうぼくしゃ)と書かれていました。
以来、我が家は風木舎と呼ばれるようになりました。
さて、「我が家には朴の木が3本あります」と言っていましたが、うち1本は葉っぱの付き方や木肌が違うのです。気になって調べてみたら、別の植物でした。
それは、トチノキ(栃の木)でした。
kuuの判断なので間違ってないとは言い切れないけれど、たぶんそうです。
栃の花も実も、付いているのを見たことないそうで、おっちゃんは半信半疑です。
トチノキは葉っぱの形に特徴があり、掌状複葉(しょうじょうふくよう)と言いますが、日本産の樹木でこの種類は非常に珍しいそうです。
これは5月に撮ったもの。右側の葉は7枚あるのではなく、これで1枚なのです。
詳しくはこちらのリンク先をご覧ください。リンク先に「よく間違えるトチノキとホオノキ」と書いてあったので、ほっとしました。
間違えても恥ずかしくない!(^_^;)
先日撮影したトチノキです。葉の下に隠れるように冬芽が育っていました。
我が家では種類の違う朴の木として愛でられていたそうですが、トチノキだったと生前に知ったら、義父母はどんな俳句を詠んだでしょうか。
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コメント
kuuさん、今晩は、
朴の木には、子供のとき風車を作って遊んだ覚えがあります。枝を切り取って葉っぱを縦に半分取り、葉の下の枝に切り目を入れぐるっと廻すと、簡単に皮と木とが離れるので、山の子ならではの遊びです。
いいプログ「この木なんの木」早速お気に入りに追加しました。ありがとうございました。
投稿: なかひさ | 2005.08.15 21:03
◆なかひささん、おはよ~ございます。
風車を朴の木で作ったんですか!
風と朴の言葉がつながるのを、うれしく思いました。^^
今回、トチノキの名前は本屋での立ち読みでわかりましたが(^_^;)、自分で調べられなかったら、「このきなんのき」でお尋ねしようと思っていました。
お役に立つサイトだと、自信を持っておすすめします。(^^ゞ
投稿: kuu | 2005.08.16 07:30