ガラスと俳句。 > kuu
先週、「ペルシア陶器の歴史」を学ぶ講座を受講しました。今回は「ガラスの文化誌2」と題した講座でした。「ガラスの文化誌1」は先月受講しております。
中近東文化センターにて現在開催されている展示、「ガラスの博物誌展 ~ガラス文化の源流を辿る~」を企画された方が講師でした。この企画展は2006年2月19日まで開催されていますので、皆さま、ぜひお出かけください。kaze&kuuは、すでに数回見ています。
きょうの話題はガラスと俳句です。
細見綾子の俳句を二句、ご紹介します。
硝子器を清潔にしてさくら時
ガラスは透明であり、日常の生活の中に当たり前にある。
私たちはそう思っています。
しかし、メソポタミアや古代エジプトで紀元前16~15世紀に作られ始めたガラスの歴史において、最初のガラス器は色とりどりの不透明ガラスだったそうです。ガラスという素材に当初求められていたのは透明性ではなく、ラピスラズリやアラバスター、トルコ石などの高価な石製品の模倣でした。
現在のような吹き技法が開発・発展されたのは、ローマ帝国の拡大時期です。吹き技法によって、さまざまな形のガラス器を作れるようになり、現在のガラスのイメージである薄くて透明な容器となりました。そして、技法が移植され各地で生産されるようになって、ようやくガラスは高級品から日常容器への道をたどりはじめたのです。
中近東文化センターの開館は1979年でした。
細見綾子は何度もここに出かけたそうです。
センターには今回の企画展以外にも、常設展でガラス製品の展示があり、ガラスが貴重品だった時代の香水瓶も飾ってあります。
香水に縁なき暮し一生涯
確認はとれていませんが、この俳句はここで詠まれたのでしょうか。
写真はイメージで選びました。(^_^;)
おっちゃん撮影、マネキンさん。
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