すみれの色。 > kuu
「俳句と写真」を更新しました。
義母のすみれを詠んだ俳句があります。
すみれ植うことに心を集めたし 細見綾子
俳句に合わせたおっちゃんの写真はタチツボスミレ。おっちゃんはすみれというと、薄い紫色でハート形の葉っぱを持つ、この花を思い浮かべるそうです。
義母は、このすみれが好きだったのだそうです。
おっちゃんが幼い頃、ご近所の方に株分けしていただいたタチツボスミレを庭に植えた思い出があり、義母の母校にもこれがあったそうだと話してくれました。
掲載した俳句は、その数年後、別の濃い紫色のすみれを植えたときに詠んだものですが、義母の好きなすみれは薄紫色なのだと、おっちゃんは譲りません。
おっちゃんが言うのだから、濃い色を見て詠んだ俳句だったとしても、義母の心の中のすみれは薄紫色だったと信じます。
現在、庭に生き残っているすみれは、濃い紫色で丸い葉の種だったと思います。ドクダミの花の咲き乱れる頃に、ぽつんぽつんと一緒に咲きます。
おっちゃんは庭のすみれを撮ろうとしたことがありません。撮る気持ちにならなかったのだと、薄紫色の花の写真を見て思いました。
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