講義中に眠るなかれ。 > kuu
大学の後期の授業が始まりました。
授業内容については、もう少し経ってから書きたいと思います。
きょうは感銘を受けた先生のお言葉について。
前期に通っていた大学に比べるとお金がある大学です。
お金の力は、敷地の広さ、校舎、図書館、学食、配布資料など、あらゆるところに現れます。お金があるのは宗教がらみの大学だからです。(と断言してもいいのかな?^^;)
kuuは3年前に半年間、講義を受けました。
そのときは、学生さんは女の子しかいなかったのです。
まあ、授業態度の悪いこと、あきれるばかり。先生は注意しなかったのでkuuが注意したりして。これが結構なストレスでした。
今回はどうだろう、というのは心配してたんです。でも、今度は学部も違うし共学なので、少しはましなはずと期待して履修しました。
先週から講義は始まりました。
中くらいの教室に約150名の学生さん。
教室で座る席は指定されていました。
先生から注意がありました。
私語はしないように。
居眠りもしないように。
寝るんだったら出てってください。寝てたんでは受講したと言えない。
こんなことを言う先生、社会人学生になって4年間で初めてです。
3つの大学でいろんな先生の講義を受けてきました。人柄も講義内容の専門性も、尊敬できる素晴らしい先生に出会ってきました。私語を許さない先生は多かったけれど、居眠りを許さない、と言い切った先生は他にはいません。
講義中に、こういう言葉がありました。
「私語や居眠りを許す、そういう授業をしてしまう先生を育てたのが、今の教育です」
なんと気持ちのいい言葉。
と思いました。
今週は、おっちゃんの病気で休んでしまったのです。なぜか、kuuも…。
来週が少し怖いのですが、期待してます。
ちゃんと聴く子と…
爆睡する子。(^^;
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コメント
はじめまして。私は縁あって大学在学中に沢木先生の日本文学の講義を一年間履修させて頂いた者です。もうウン10年も前の事ですが懐かしく思い出しました。当時は戦後民主教育というのか、学生を「さん」付けで呼ぶ教授が当たり前だったのですが、先生だけは最初の授業から学生を呼び捨てになさいました。朗々とした声で出欠をとる先生の潔さに、清々しい風が吹いたような、それだけで授業を受ける学生が襟を正すような雰囲気がありました。本当に懐かしい先生の声と授業の思い出を今でも大切に思っております。
投稿: pagu | 2006.10.04 21:19
◆paguさん、はじまして。
おっちゃんがお返事を書きたいと申しておりますが、遅くなってしまいそうなので、ひと言、先にお礼を言わせてください。
沢木欣一とのご縁を大切な思い出とおっしゃってくださること、そして、私たちにお話くださったことに深く感謝いたします。病院のベッドでの姿しか知らぬ私には、元気な時を想像させるとともに誇らしく思えるエピソードでした。ありがとうございました。
投稿: kuu | 2006.10.04 23:30
◆paguさん、はじめまして。そして・・・あんがと。
受講されたんですか。いいな。
親父の講義風景・・・はじめて聞きました。
旧制高校出のバンカラゆえ親しい方は呼び捨てでした。
「さん」や「くん」のほうがよそよそしいからでしょう。
実に優秀な生徒が多く、教えがいがあると聞いておりました。
週に一日だけの上野通いでした。
学び舎で句会を主催しておりましたので、
助手や演奏家のかたからのお話は聞いておりましたが、
学生さんからの話は今までありませんでした。
感無量です。ありがとう。
投稿: 風茶房の・おっちゃんkaze777 | 2006.10.07 08:13
kazeさん、kuuさん、コメントをとても嬉しく拝見しました。私の小さな大切な思い出に、こんなに喜んでいただけるなんて思っていませんでした。久しぶりに大学時代の沢木先生の教科書をひもといてみました。5-311教室なんていう走り書き、なんだかついこの間の出来事のような気がしました。先生は誠実さ、潔さの底にいつも大きな暖かさ、優しさを持って教育にあたられていたと感じております。「学生さん」なんて言って頂いて、いまでは学生の親世代であります。(優秀な生徒・・・私に関する限りは当たってません・・。)でもいつまでも私にとって先生は教卓で老眼鏡(?)を掛け、あの太くて澄んだ声で講義をしていらした姿のままです。ありがとうございました。
投稿: pagu | 2006.10.08 11:16