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2007.02.28

珈琲占いの話。 > kaze777

普通珈琲は豆を焙煎してミルで挽きドリップして味わいます。
ところがアラビカ種珈琲発祥の地エジプトでは今でも果肉ごと干した実を極く浅く焙煎したものを臼で挽きつぶします。
専用の柄杓のように棒状の取っ手がついた小鍋を火にかざし、とろ火でゆっくり煮こむんです。
陶器のぐい飲みのような手のひらに載る程度のカップに大匙一杯ほどを盛って舐める。
いわゆるアラビアン珈琲です。
イスラム教の厳格な戒律ゆえ酒はご法度。居酒屋の代わりに珈琲屋台があり、チビチビ舐めながら談笑する姿が今でも見受けられます。
完熟した果実をロバが食べると狂うそうで珈琲農場と牧場は隣接しないという話も有る。アルカロイドが強いのかもしれません。
不老長寿の妙薬か気付け薬か、はたまた酒のように酔えるのかは不明ですが、清涼飲料ではないことは明らかで、むしろ菓子の類か、或いは漢方薬に近い。
飲み終わるというか舐め終わるというか・・・カップにカスが残ります。
豆だけを焙煎したものとは違い果肉ごと煎ったもののカスです。どういったらいいのか・・・粘土みたいなもんです。
カップに残ったカスを机とか土間に「パーン!」と音をさせてひっくり返し、落ちたかたまりをしばらく放置します。
熱風の吹く気候なのですぐに乾燥します。
乾燥すると徐々に割れ目が見えてくるんです。クラッキングマークです。
このマークで占いをするんです。古代中国の亀甲占いなんかとも似てます。
アラビア語はかつての日本語表記と同じで右から左への横書きで、しかもイスラム教の神アラー(アッラーフ)は縦線だけ。
ひっくり返し方もあるんでしょうが、ほとんど縦線に・・・割れる。
「アラー神来たりき!お前は縁起がいいなあ」となるわけです。

珈琲豆なるものは完熟した実の種の部分のみを取り出して乾燥させたものです。
グミやナツメのような実の形状を想像するとわかり易いと思います。
大豆やインゲン豆のような草になる豆ではなく。木の実の種です。
生食には向かない。性質は銀杏の実に近く、おっとろしくえぐい。
果肉は乳酸菌発酵させて豆だけを取り出し、川に漬けて洗い、天火干しをします。

中近東文化センターの川床先生に伺った話によれば、「15世紀半ばから理由は全くわからないけれどもヨーロッパ向けの輸出は全て豆になっている。海運技術なのかなんなのかさっぱりわからない。乾燥果実のまんまでは虫がわくのか、腐るのかなんでしょうね」とのこと。

ヒポポタマス像

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コメント

アラビアン珈琲、初めて知りました!

> 「パーン!」と音をさせてひっくり返し
っていうところがカッコイイですね、なんか。
やってみたい。
(・・・割りますね。)

投稿: Bake | 2007.03.01 09:43

アラビアン珈琲の器具の紹介はちらほら見かけますが、楽しみ方は知られていません。

> 「パーン!」
かっこいいでしょ。まあ何事も練習で・・・いくつか割れば。。。

できれば果肉ごと干した珈琲が欲しいのです。エジプト大使館に問い合わせてみようと思ってます。

投稿: 風茶房の・おっちゃんkaze777 | 2007.03.02 20:38

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