丹波布の写真。 > kuu
以前、「丹波布の端布をしまい込んだ箱を見つけた」 《別窓表示》と書きました。おっちゃんからOKが出ましたので、義母が大切にしていた丹波布の写真を掲載します。

丹波布は、兵庫県氷上郡青垣町の手織物です。昔は「佐治木綿」と呼ばれていました。ややこしいですが、同じ丹波でも篠山の織物は「丹波木綿」と言います。「丹波木綿」が綿糸だけで織られるのに対し、「佐治木綿」は屑まゆからとった絹糸をつまみ糸として使います。そのためか、木綿織物でありながら、独特の光沢とざっくりした風合いがあります。かたそうでいて柔らかさもあり、見た目以上にしっくりした着心地なのかもしれません。
丹波布の色は藍、茶、緑で、三色の濃淡で縞柄や格子柄を織り成します。染色に使う植物は、藍、栗の皮、こぶな草など。
しかし、我が家にある丹波布には緑色はほとんど使われていないですね。ネットで見ても、やはり藍と茶が主で緑色はあまり使われていないようです。緑は藍の青色と、こぶな草の黄色で重ね染めするそうですので、手間がかかるからでしょうか。その分、ひと筋の緑色が映えて見えます。
丹波布は地元の人は「たんばぬの」と読みますが、(財)民族衣裳文化普及協会のサイトなどを見ますと、「たんばふ」と書いてあります。ここの「染と織 地域別辞典」 《別窓表示》のページはいろんな地域の布の解説と写真が載っていて面白いです。
今回、写真を撮って初めて思ったことがあります。
義母の俳句に、
冬来れば母の手織りの紺深し 細見綾子
という句があるのですが、以前は「紺一色の着物」というイメージを抱いていたんです。ファインダー越しに覗いて見たら、こう思いました。
母の手織りの布地には薄い藍色や茶色も織り込まれていたけど、その中で深い紺色の美しさに思いを馳せて句を詠んだんじゃないかと。
そんなに地味ばっかりの人じゃなかった、とおっちゃんも言ってますし。
【主な参考サイト】
「財団法人 民族衣裳文化普及協会」 《別窓表示》
「丹波布」 《別窓表示》
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コメント
丹波布の緑色の出し方について。
「淡い藍染めの上に、やまももの(樹皮の)皮汁をつけて染め上げる」という説もあるようです。
ソースはこちら。
http://kimonoya.hp.infoseek.co.jp/tannbafu.htm
こぶな草か、やまもものどちらかではなく、どちらも使ったように思います。
時代や場所によるのかもしれません。
投稿 kuu | 2007.02.04 06:04
木綿でもウールでも、絹が混ざっていると断然着心地が違います。そして草木染の色はほんとうに、なんともいえなくいいですよね。
投稿 みょうが | 2007.02.04 09:53
えっ。細見さんは、ご主人様のお母様でいらしたのですか?
存じ上げずにお話させていただいていました。
細見さんの俳句は、無理なくすっと心の中に入ってくるものが多く
とても好きなのです。
(俳句のこと、あまりわかっているわけではないのですが・・)
昔ながらの布のよさにやっと気が付いて来たこの頃です。
よい色ですねぇ・・。
投稿 kotorisu | 2007.02.04 11:24
◆みょうがさん、やっぱり絹が混ざると着心地がいいんですか。知恵ですねー。
草木染はいいですね。材料が少なく、色数も限られていたおかげで、濃淡の表現が秀逸です。
いつか織元に連れてってくれるとおっちゃんが言っていて、いつになるのか、わからないけど(苦笑)楽しみにしています。
◆kotorisuさん、ときどき明文化しますが、普段はわかりにくく書いています。(^^;
失礼な話なのですが、わたしはおっちゃんと知り合うまで、細見綾子の名前も俳句も知りませんでした。旧姓で俳句を詠んだので義母ということも分からず、最初の頃に渡された結社の歳時記の中に好きな俳句をいくつか見つけて、それが義母の句だと知って驚いた思い出があります。
無知を武器に、おっちゃんから聞いた興味深い思い出話をモトにしてサイト運営しております。(^^ゞ
コメント、今回は無事に入りましたね。よかったです。(^^)
投稿 kuu | 2007.02.04 12:51