煙草の話その2。 > kaze777
古今東西、不良言葉というものは特徴のあるところを選びだし短略化する。
煙草も例外ではない。セブンスターはブンタ、マイルドセブンスターはマイセン、ハイライトはヒーライ、ショートホープはショッポ。
ロングピースはロンピーで、缶入りピースはカンピー。
カンピーは美味しいのだが、いささか携帯には嵩張る。
シガレットケースを探して銀座の専門店まで行ってはみたが、どうにもデザインが爺くさいし、クソ高い。
たまたま近所の煙草屋で細巻き葉巻の試供品が2本はいったブリキの箱を発見、愛用している。
聴講に通っている大学は指定された喫煙所以外では研究室といえども喫煙禁止。
90分の講義が終わると、学食でタダのお茶を楽しんでから喫煙所に直行する。
去年までは愛煙家の老教授(5.6歳上)がいて講義より濃い話が聞けて面白かった。
ベンチは学生達が占有。事務員や講師が端のほうで隠れるように吸っている。
女性のほうがショッポとかブンタとかの強いのを吸う傾向がある。
男性はいっちょ前にジッポをカチャカチャやっているのだが、1ミリグラムとかのカッコタバコを吸っている。
長い足をもちあぐねているのか、組んだり大股広げたりしている連中を端によせてど真ん中にどんと座り、ゆっくり味わう。
好奇心旺盛なのが話しかけてきて、煙草蘊蓄のわいわいが始まる。
現代の学生さんにとってはフィルターの無い両切りの煙草を吸う機会も無ければ、吸い方も知らない。
煙草の吸い方を教えてくれる先輩もいないし煙草屋も教えてはくれないので、みようみまねで吹かしているだけ。
パイプを貸すわけにもいかないので、ノートを切って簡単な吸い口を作って1本すすめる。
「ひとくち含んで、くちびるを細めて冷たい外気と共に肺の奥まで吸い込み5まで数え、ゆっくりゆっくり鼻から出す。」
むせて咳き込んだり、真っ青になったり、トイレに走ったり、中にはノートを取ってるのもいる。
慣れてきて吸えるようになると「これは合法ドラックだあ、飛ぶ!」と騒いでいる。
先日散歩してたら煙草屋のおばちゃんが追いかけてきて、「学生さん達がいっぱい来て、カンピーとか葉巻が売れるようになった。」と感謝されました。
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