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2008.03.07

乳房を失うのはたいしたことじゃない。 > kuu

講談社の女性誌 GLAMOROUS(グラマラス)が「乳がん撲滅チャリティ」として、蜷川実花さんが撮った10人の女優・タレントのヌードが掲載された冊子付録を付け、いつもより100円価格を上げて発売した。乳がん仲間から情報を聞いて、きょうが発売日だったので本屋で買ってきた。

GLAMOROUSは20代後半の女性向けファッション&ビューティ誌だということなのだが、『あなたの持っている美しい乳房を失いたくなければ、きちんと乳がん検診を受けましょう』と言いたいのだろうな。
「美しい人の美しい乳房を見せつけることは、すでに乳房をなくしてしまった乳がん患者の感情を傷付ける」というようなことを言ってる人がいるらしい。
ばからしい。
少なくとも、わたしは全く傷付かない。
同調してくれる乳房を失った乳がん患者はたくさんいると思う。

女性が多勢集まった場所で、胸の大きい小さいが、たわいもない冗談として話題に上ることはめずらしくない。ほとんどは巨乳を自慢したいか、貧乳を卑下して笑いを取りたいか、なのだが。
乳房を取ってから、何度もこういう場面に遭遇した。職場で。わたしが乳がんで左乳房を全摘したことは、知ってる人は知ってたけれど、新しく来た人など知らない人もいた。そういう人が胸の話を始めると、敏感な人はわたしを気遣って困ってしまったように見えた。そして、わたしが困った。大笑いしていたのはわたしだったから。

温泉で左胸のあたりに腕を置いて自然に隠すようにはしたけれど、他人の美乳をうらやんだことはない。乳房のある人へ、ねたみの気持ちを持ったことがない。
日常、写真を撮られるような公式の場でなければダミー乳房も付けていかないので、注意深く見れば、片胸だけへこんでいることがわかるはず。元々大きくないので(笑)、注意深くなければわからないだろうというのが、悲しくもあり、嬉しくもあり。けれど太ってないので、身体にあったバランスのよい美しい胸だと自分で思っている。ただし、片胸だ。

乳がんの手術で大部屋に入院したとき、年上の人は年下の人に、みんなやさしかった。わたしも年下の人の(乳がんに限らず)がんは、とてもお気の毒に思って、善良なる同情の気持ちで接した。同情というのは言葉が悪いかもしれないが、他人の病気に対して素人ができることは同情しかないと思う。だけど、それは愛だ。

若い人よ。
がんになどならないでほしい。
なったとしたら、早く発見して、早期治療をしてほしい。
民間療法や代替療法に騙されないでほしい。
正しい治療を受けることなく、苦しんだり、死んでいったりしないでほしい。
命を考えたら、身体の一部を失ったとしても、それが最善の方法なら、それでいいではないか。
乳房を失ったことなど、たいしたことではない。

GLAMOROUSに載っていたのは詐欺のようなヌードだった。
誰一人として乳首を見せていない。胸の大きささえわからない写真もある。
根性なし!!
おっちゃんが言うには、肌をきれいに見せるためにレタッチバリバリ。
あの蜷川実花さんの写真に魅力を感じたか? それもない。
だけど、乳がん撲滅に役に立つのなら、ここで商売の邪魔をしてはいけないな。

検診のこと。
がん検診は良き検診施設で検査するべき。
へたな民間病院で検査すると正しく検査されない可能性も増えるし、そこの病院、もしくは系列の病院でしか治療を受けられなくなる。良い医者に診てもらう(手術してもらう)のに紹介状がいるシステムが変わることはないと思うので検診場所から考えよう。

わたしの場合。
がん検診専門機関で検査を受けた。設備が整っていたので、行ったその日にがん診断までしてくれた。視触診、超音波検査、マンモグラフィー、細胞診を1日でやった。紹介先も「どこへでも紹介できる」と言われた。
当時は御茶ノ水にあった東京都がん検診センター、統合されて現在は府中市武蔵台の東京都多摩がん検診センターになる。

馬

もし未読でしたら、こちらの記事もお読みください。「がんのこと。」 《別窓表示》

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