ツユクサ観察。 > kuu
「ツユクサってのは青色が鮮やかで黄色い雄しべが可愛い花」
この程度の認識しか持っていなかったのですが、メガネツユクサの記事 《別窓表示》を書いたときにリンクを張ったページの記述が興味深かったので、その文章を追いかけるように庭のツユクサを観察しました。振り返ればツユクサをちゃんと見たのは生まれて初めてです。植物に興味を持ったのが老眼になってからというのがネックでして、小さなものは写真に撮って拡大しないと見えないのです。知りたいと思わないと細部写真は撮りませんしね。(^^;
興味を持ったのはこの箇所です。
ツユクサの花序も花の構成もなかなか複雑だ。苞を開いてみると、なかには基部からV字形に分かれた2本の柄がある。上側の柄は細くてふつうは花の痕跡をつけるだけ、下側の柄(花序の柄)はずっと太く、正常の花を1~3個並べてつけ、下の花から柄をのばして順に咲く。1番目の花はたいてい両性花だが、2番目の花は雄花となるケースが多く、3番目の花は、あればいつでも雄花になる。同じ花序の花が翌日続けて咲くことはない。すると、こういう写真を撮りたくなるわけです。(中略)雄しべは3本ずつ2輪に並ぶが、正常な雄しべは外輪の下側の2本だけ。外輪上側の1本と内輪上側の2本は、やくが変形して黄色いチョウ形の仮雄しべとなり、長さは正常な雄しべの3分の1ほど。残る内輪下側の1本は人の字形の仮雄しべで長さは正常な雄しべの半分ほどである。正常な雄しべはもちろん、人の字形の仮雄しべにも正常な花粉ができる。雌しべは1本、成熟すると2つに割れて、半だ円形で黒褐色の4個の種子が飛び出してくる。雄花には雌しべはあるが実らない。
1番花のツユクサ。
翌日咲いた2番花のツユクサ、1番花は閉じています。
それで、おっちゃんに「ねえ、ねえ、知ってる?」と。(^▽^*)
おっちゃんは知りませんでしたが、このことを書いてるサイト(ブログ)はたくさんありました。「ツユクサ 両性花 雄花」で検索すると尊敬すべき観察記録や超わかりやすい写真を見ることができます。
「野の植物100選」は面白い観察であふれているので、記述元の書籍をたどってみました。すると!この書籍は「アレコレ知りたいシリーズ」という全6巻のシリーズ本で、他の本もなかなか興味深いのです。
「ゾウも飼いたいワニも飼いたい」
「チョウも飼いたいサソリも飼いたい」
「サメも飼いたいイカも飼いたい」
「見つけたい楽しみたい野の植物」
「自慢したい咲かせたい庭の植物」
「採りたい食べたいキノコ」
残念ながら絶版なので中古品でしか手に入りません。kuuはアマゾン マーケットプレイスで「自慢したい咲かせたい庭の植物」を買いました。庭にある植物の剪定時期や水やりのコツなど、たいへんタメになりました。季節別に分類されていて、「夏の植物」のところにはこう書いてあります。
夏に花咲く植物は「暑くても平気」か「雨が好き」です。この一文だけで、この本のステキさが伝わると思いますがどうでしょう。「自慢したい咲かせたい庭の植物」伊丹清(旺文社)p.111 より引用
ポケットサイズの図鑑的な本で子供でも読みやすいように平易な文章で書いてあるところがkuu好みです。シリーズ全部欲しいところだけど、プレミア価格になっちゃってる本もあるんです。(>_<)
6巻まとめて買うと箱付きなんですって。
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コメント
よく露草についての長い文章を読めますね。
どうも読解力が著しく低下しているみたいです。
書かれている本、面白そう。
アマゾンを覘いてみますね。
投稿: こすもす | 2009.08.20 00:03
◆こすもすさん、このシリーズ本って小学生向きのはずなんです。(^^;
確かに引用の記述、植物の専門用語があって読みにくいですね。
「ツユクサはひとつの苞に1~3個の花が咲いて両性花と雄花がある」
「雄しべの形は3種ある」
「雄花には雌しべはあるが実らない」、ってとこがキモなのですが、元ネタには敬意を表して引用はきちんと書きたいんです。それで読みにくいことになっちゃってスミマセン。。
私の買った本は読みやすくて面白いです。園芸初心者で他に園芸の本を一冊も持ってないからそう思いました。詳しい人には物足りない情報量かもしれません。
投稿: kuu | 2009.08.20 12:59