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2010.01.19

介護生活での髪カット。 > kuu

母はもう10年近く、介護される生活を自宅で過ごしています。最初悪くて、だんだんよくなって、母は髪を切りたいと言いました。
何十年も通い続けた馴染みの美容室がありまして、そこの先生(経営者)に出張カットを頼みました。本来、出張はなさっていないのですが、長年の付き合いで快く引き受けてくれました。料金はカットのみで4千円 3,500円です。値上がりもなく、ずっとこの料金です。

身内がカットすればいいのでしょうが、以前からやっていたのならいざ知らず、母はきれいにしたくて髪を切りたいと言っているのですから、プロにお願いするほうが本人も満足します。自分の前髪すらカットしたことのない者しか周りにいないのですから…。

髪を水スプレーで濡らしながら洗面所でカットして、落ちた髪の毛は先生が軽く掃除してくださいます。けれど神経質な母はもっと丁寧に、それこそ1本も落ちてないくらいに、直後に掃除して欲しいのが本音なんです。そんな掃除はヘルパーさんの仕事外ですし、掃除の人は決まった日時にしか来ないし、父は掃除(他の家事もすべて)など決してしませんから、わたしが実家にいるときに、「(美容室の)先生を呼んでほしい」と言われることが度々ありました。しばらく実家に行かないと、「髪はどうしてるんだろう」と思わなくもないのですが、親不孝者はそのために行ったりはしないのでした。

おちとよこさんの本 《別窓表示》に、急に倒れたときにご近所さんを頼るエピソードが出てきましたが、遠くの親戚より、ということは実際にありますね。倒れるなどという緊急事態ではなくとも、日常生活の中には馴染みの人にしか頼めないことがたくさんあると思います。

母の偉いのは、「先生を呼んでほしい」と主張したこと。本人が言いださなければ、短くするだけのカットを周りの素人がやることになったでしょうから。もしかしたら元気な頃から、いざというときのお願いをしていたのかもしれません。

さて前回、母の顔を見て気になったことがありました。
鼻毛がすご~く伸びていたのです。
「鼻毛が出てる」とは、気付いても娘くらいしか言わないのでしょう。普段、自分やおっちゃんの鼻毛カットで慣れているので、わたしがカットしました。( ^ω^ )

ジブリ美術館 kaze777撮影

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コメント

kuuさん、こんにちは。
深いところに感じるものがあります。
介護のこと、これからも読ませていただきます。

私は自分のblogにあまりプライベートなことを書かないのですが(自然と出てしまうことは頻繁にあります・・・)、その理由は色々あります。
まあ私の場合、全ての緊張感を取り除いてくれるものが植物で、blogを書くときはその快感に完全に埋もれているので、その感覚を大切にしたいということはあるのですけどね。

特に介護については、自分のまわりにも山ほどある事実や自分の考え方、感じることなどを、「親の尊厳を守りながら」「自分の考え方を誤解を受けずに伝わりやすく、さらにそこでの感情をコントロールして綴る、ということが、私の能力では難しい」ということも、その理由の1つです。

でもkuuさんの記事は、やはりすばらしいです。
これからも、静かに拝読しますね。

投稿: ミントのみん | 2010.01.20 12:37

◆ミントのみんさん、ありがとうございます。
書籍のような立派なことは書けないんですけど、この程度のことでも書いておきたいと思いました。お言葉が励みになります。

みんさんのお母様が亡くなられたこと、ぼんやりしていて、保存しておいた種の話が出るまで気が付きませんでした。
お辛い気持ちをお察しします。
今頃お伝えするのもおかしいかもしれませんが、ご冥福をお祈りいたします。

わたしはkazeの両親が亡くなってから嫁ぎましたから(義父の最期には立ち会っていますけれども)、自分の親のことだけ考えていられるのと、経験者のkazeが力になってくれるのとで、相当ラクさせてもらっていると思います。その上、同居じゃないので気が抜けます。
誰もが優等生のような完璧な介護をできるわけではなく、むしろ後悔の念が残る場合が多いようですね。
これからなのに、今だったらなんでもできるはずなのに、悔んで泣く自分の姿が目に浮かびます。(^-^;
介護に対して、まだ当事者意識が薄いと思うんですが、だからこそ言えることもあるような気がして「介護」について書く気になりました。

「そうじゃないよ」「違うでしょ」「愚かだな」
という意見はつらいけれど聞きたい気もします。
全部のプライバシーは明かさないし、照れもあって善行は控えめに書くだろうし、悪口も書くでしょう。
ブログ上で非難されたとして、こちらの言葉が足りなかったのかもしれないし、心根を見透かされた結果かもしれません。
行き先を見てみたいとわたし自身が思います。

リアル親戚の言葉を想像すると、ネットはよっぽどやさしい気がしちゃいます。(^-^;;

今回のように、力になる言葉や、役に立つ情報を教えてもらえることもあるでしょうしね。^^

投稿: kuu | 2010.01.21 02:19

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