カテゴリー「俳句」の59件の記事

2017.11.29

「泥の好きなつばめ」

細見綾子賞の審査員をしてくださった辻恵美子さんが、10月に綾子に関する書籍を出版された。辻さんは細見綾子(と沢木欣一)のお弟子さんである。

「泥の好きなつばめ 細見綾子の俳句鑑賞」辻恵美子著(邑書林)

素晴らしい本だ。綾子を好きな人はもちろん、細見綾子を知らない人に魅力を分かってもらいたいと思ったとき、読んでいただくならこの本だと思った。たんば青春俳句祭でお会いした丹波市長にも差し上げた。

綾子の俳句は大好きだけれど、自分は俳句をしない素人の私の立場で一番面白いと思ったところは、200句の俳句鑑賞文の中に、「同じ系列の句」というのが書いてあって、そういう俳句の読み方をしたことがなかったので、新たに綾子俳句の理解を深めることができた気がするのだ。
また遺族としては、細見綾子略年譜に辻さんが調べて書いてくださって、初めて知った事実というのがあって、過去に発表された略年譜とは違った感動があった。
選ばれた200句には私の好きな句は全部入っていて、綾子のエピソードが満載で、親しく感じながら読ませていただいた。
今、この本を出してくださったことに深く感謝したい。
義母と私を繋げてくださった。

「泥を好きなつばめ」のカバーには綾子の生家の写真が使われている。
下の写真も綾子の生家。先日、丹波で撮ったものだが、山茶花が満開だった。

綾子の生家

これと同じ山茶花は武蔵野の旧宅の庭にもあった。
だから、とても懐かしく思って花を見上げた。
このブログの過去記事で同じ山茶花の写真を探したら、その日の文章に書かれた生活に思い出がありすぎて泣けてきた。kazeのいた日常がどんなに幸福にあふれていたか…。

私の勝手なセンチメンタルにお付き合いくださる方はお読みください。
「山茶花の咲いた庭。」

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2017.11.27

第17回たんば青春俳句祭 細見綾子賞 結果発表!

11月18日、丹波で開催された「第17回たんば青春俳句祭」へ行ってきた。
結果は丹波市のホームページに掲載されている。
「第17回たんば青春俳句祭各賞決定しました!」

会場には、欣一・綾子の孫弟子の方もいらしていて、入賞者には数名の風の同人だった方のお名前もあった。従来より投句数が増加したそうで、盛会だったことを喜びたい。

細見綾子賞をここに掲載させていただく。

大 賞
桑の実の熟れて近づく綾子の忌
兵庫県 中野はつえ様

茨木和生選 
朝顔に米のとぎ汁綾子の忌
静岡県 神田美穂子様

板倉西逈選  
子燕の巣立つ藁屋の子沢山
兵庫県 大西弘子様

辻恵美子選  
数珠玉や細見綾子という少女
愛知県 斉藤浩美様

大賞の中野はつえ様には、細見綾子『俳句の表情』限定70部の特製本(直筆句入り)を副賞として差し上げた。
来年は丹波市柏原町で開催されるそうである。
ぜひ、またたくさんの応募をいただきたい。


写真は午前中に行われた俳句ラリーの会場となった円通寺にて撮影。

丹波 円通寺

丹波 円通寺

丹波 円通寺

丹波 円通寺

丹波 円通寺

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2017.09.22

日本近代文学館 開館50周年記念展「漱石・芥川・太宰から現代作家まで―近代文学、再発見!」

長いタイトルになってしまった…。
駒場の日本近代文学館で9月23日~11月25日まで開催される、開館50周年記念展「漱石・芥川・太宰から現代作家まで―近代文学、再発見!」に、沢木欣一の俳句手帳と短冊、細見綾子の短冊が展示される。
とても名誉なことだと思っている。
どうか、たくさんの方にご覧いただきたい。

日本近代文学館、展示

漱石、芥川、太宰の他、坂口安吾、幸田文、丸谷才一、中村草田男の有名な俳句「降る雪や明治は遠くなりにけり」の色紙、新しいところでは芥川賞を取った村田沙耶香「コンビニ人間」の浄書原稿なども。
日本近代文学館

下は近代文学館内にあるカフェBUNDAN。メニューが面白くて居心地がいい。

BUNDAN

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2017.07.30

萩桔梗されど花野の女郎花

萩桔梗されど花野の女郎花 細見綾子

綾子がこの俳句を詠んだのは昭和60年だが、平成29年になって嫁の私はこの俳句を実感した。

オミナエシ

墓所に昨年、苗を植えた女郎花が満開に咲いた。
墓石よりも高く、雄々しく咲き誇っている。

桔梗もある。同時に花期を迎えている。
萩は無いが、宿根草のセンダイハギは植えてある。まだ花期ではないが。

ポール・スミザーさんに墓所の植栽を頼んだとき、花の指定はしなかったし、義父母の俳句はご存知なかったはずだ。なんという偶然。
女郎花がこんなに力を感じさせる花だとは知らなかった。
この風景に遭遇できたことに感謝しかない。

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2017.07.28

第17回「たんば青春俳句祭」細見綾子賞、新設。

丹波で開催されている「たんば青春俳句祭」に今年から細見綾子賞が設けられた。
平成29年9月13日が投句の締切で、表彰式は11月18日に丹波で行われる。
自由題2句まで。郵便、FAX、メールでの応募が可能。詳細はこちらで確認を。

第17回たんば青春俳句祭

当日は俳句ラリーも行われる。
どうぞ、ふるってご応募を。

写真は5月に訪れた丹波。綾子の句碑がある高座神社から綾子の生家を写した。

丹波の風景

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2016.11.08

「俳人協会創立55周年記念・歴代会長展」

11月1日から29日まで、大久保の俳句文学館にて「俳人協会創立55周年記念・歴代会長展」が開催されている。
第五代会長だった沢木欣一にまつわるものも展示されているので行ってきた。
たくさんの展示の中で、お借りした品の写真をアップしたい。

額装された欣一と綾子の俳句。
揃って一枚の紙に書くのはめずらしいと思う。所有者のご希望で書いたそうだ。

額装

欣一の描いた水彩画、桐の花。
形見分けで親戚に差し上げた絵だが、この展示のためにお借りした。
kazeの部屋に飾ってあった。

水彩画

他のものは、ぜひ会場でご覧いただきたい。

「公益社団法人 俳人協会・俳句文学館」 ホームページ

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2016.09.29

「言葉は花」のカテゴリー変更。

本日9月29日で終了するはずだったniftyの@homepage のサービスが
11月10日まで延期されることになった。
それまで現状のまま置いておく。

とは言っても、各所、終了に対応する手直しはやり終えた。
「俳句と写真」をブログ化した「言葉は花」は
画像を@homepage からブログ内へ置き換えた。
なので、これからも見られることになった。
「言葉は花」のカテゴリー分けは今まで「沢木欣一の俳句」「細見綾子の俳句」
の2分類だったが、これを季節ごとのカテゴリーに変更した。
しかし、私のやったことなので間違いがあるかもしれない。

「言葉は花」

間違っていたらご指摘ください。
(※コメント欄を開けます)

花

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2016.08.31

綾子、欣一の作詞校歌。

細見綾子が作詞した校歌は2作品あって、
ひとつは綾子の母校、丹波の芦田小学校の校歌である。
ところが来春、町内の小学校が統合されて芦田小学校は無くなるそうだ。
そこで地域の人達が記念にと、校歌をプリントしたTシャツを作ってくださった。

Tシャツ

大事に歌われてきたのだろうと思う。
ありがとうございます。

もうひとつは金沢女子高等学校の校歌なのだが、平成7年に共学となり、
金沢伏見高等学校に改称された。
こちらの校歌は沢木欣一が作詞した。
夫婦でリレーしているかのように受け継がれたのに驚いた。
現在でも歌われているようだ。

欣一の作詞した校歌も、もうひとつあって、高知医科大学であるが、
その後、高知大学に統合され、高知大学医学部となった。
たぶん、現在は歌われていないと思う。


※調べたつもりですが、事実関係が間違っていたら教えてください。
(コメント欄を開けます)

【追記】
欣一の作詞校歌はあと三つあった。m(__)m
・輪島市立松陵中学校、しかし平成26年をもって閉校し、輪島中学校に統合された。
家に譜面があったので確認できた。
・蒲郡市立中央小学校、現在も歌われている。
この学校の合唱部は全国レベルだそうだ。
・福井県立足羽高等学校、こちらも現在歌われている。
ホームページで歌詞の確認が出来た。

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2016.07.26

お墓に山野草を植えました。

ずっとメソメソしているのだが、大切なお知らせがあってブログを書くことにした。

お墓に山野草を植栽していただいた。
お願いしたのは、ガーデンデザイナーとして名高いポール・スミザーさんである。
ご存知の方は驚かれると思う。
個人の墓の植栽を、ポールさんがお引き受けくださったことに!

一昨年の12月、NHKの『プロフェッショナル』を観て、どうしてもお願いしたくて
ポールさんの事務所にコンタクトを取った。
昨年3月にお引き受けいただき、今年の7月に植栽が実現したのだ。
12種、約70本の山野草の苗がお墓の周りに植えられた。
秋の七草に入るものもあれば、準絶滅危惧種のものもあり、
義父母の俳句に詠まれたものもある。
とても豊かな山野草園になった。

大事なお願い!
苗、育成中。
決して踏まないでください。
採らないでください。
大切に見守ってください。

写真はその苗のひとつ、零余子の付いた鬼百合である。

鬼百合

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2016.01.06

椿。

旧宅の庭には椿が10本ほどあった。
その半分は道路際にあり、義母が椿の生垣を望んだからだと聞いている。
しかし、義母が庭の椿を俳句に詠むことは少なかったようだ。
全句集から探してみた。

 椿切るために光れる鋏欲し 綾子

これは昭和41年の作。
その前年40年に、義父のこういう俳句があった。

 誕生日椿の図鑑妻に買ふ 欣一

気の利いたプレゼントで羨ましい。
この頃、たくさんの花を咲かせていたのだろう。
私の見ていた頃は庭は藪化していたが、それでも多品種の椿が咲き、写真を撮ることでも楽しませてもらった。7品種を確認しており、ブログにも何度も掲載している。

義母の俳句をもうひとつ。

 つぼみで摘みコップで咲かす紅椿 綾子(平成7年)

椿

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