カテゴリー「俳句」の77件の記事

2022.03.27

「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」のお知らせ

「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」を構築中です。
まだまだ未完成ですが、情報や間違いの指摘などをいただけるとありがたいので公開いたします。

「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」
凡例のページに使い方などのご案内をしています。

特に未詳のあるページと、確認中の項目があるページの情報をいただけると嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

アーカイブはコメント欄のないサイトですので、ご意見やご指摘など、この記事のコメントで受付けます。
ここでは管理者のみにコメントが送信されるシステムですので、お名前やメールアドレスの書き込みを促されますが、ネット上に表示されることはなく、内容も含めて管理者だけが見ることになります。

はてなブログでもコメントを受けています。こちらは匿名可能です。(コメント内容は表示されます)
「風茶房 つのるなか」

また、Twitterにもコメント受付ページを作る予定です。

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2019.07.23

「第19回たんば青春俳句祭」作品募集。

丹波市で開催される「第19回たんば青春俳句祭」の募集要項が発表された。
投句締切は、令和元年9月13日(金)。
11月9日(土)には、公開選句会、表彰式が行われる。
自由題2句まで。郵便、FAX、メールでの応募が可能。詳細はこちらで確認を。

第19回たんば青春俳句祭

事前審査による細見綾子賞(大学生・一般)の他、大会当日に審査される小学生の部・中学生の部・高校生の部、俳句ラリーの部がある。
3回目となる細見綾子賞大賞の方へは、今年も当方からの記念品を差し上げたい。

墓所

写真はkazaの命日に撮った墓所。
鬼百合と女郎花が咲いていた。

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2019.06.23

NHK 俳句増刊号 「歳時記食堂」のお知らせ。

NHK 俳句増刊号 「歳時記食堂~おいしい俳句いただきます~」というテレビ番組で細見綾子が取り上げられます。

<放送日>
●2019年6月30日(日)あさ 6:35~7:00 <Eテレ>
●2019年7月3日(水) 15:00~15:25 <Eテレ>(再放送)

<出演者> 宇多喜代子(俳人) 南沢奈央(俳優) 古坂大魔王(芸人) ゲスト:奥田瑛二(俳優) ナレーション:小林聡美(俳優)

<番組内容> 舞台は「歳時記食堂」という小料理屋。女将は俳人・宇多喜代子さんと看板娘の南沢奈央さん。2人で営む小料理店に、食通の客(ゲスト)が来店し、俳句と料理でおもてなしをします。「おいしそうな俳句」のメニューをオーダーすると、宇多さんと南沢さんがその俳句から想起した料理を調理。
3俳人3句が紹介されますが、その中に「そら豆はまことに青き味したり 細見綾子」があります。
句に詠まれている旬の料理をいただきながら、 食材について学びつつ、句に込められた思い、作者の生い立ちについても学びます。 俳句を通して、「旬を食べる」ことを楽しむ番組だそうです。

丹波の綾子生家の蔵にあった写真を何枚かお貸ししました。どの写真が使われるか、当日まで私もわからないので放送を楽しみにしております。皆さまもどうぞ、ご覧ください。

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2019.02.26

脚註名句シリーズ 沢木欣一集。

出版されるのを心待ちにしていた沢木欣一の本が届いた。

「脚註名句シリーズ 沢木欣一集」 俳人協会発行

脚註 沢木欣一集

欣一の俳句の中から300句が選ばれ、(欣一が主宰した俳句結社)のお弟子さんや孫弟子さんたちが脚註を書いてくださっている。
先に出た「脚註名句シリーズ 細見綾子集」のときの脚註は「鑑賞」の印象のものも多かったが、欣一のこの本に関してはひとつひとつが「解説」になっている感がある。素人のつぶやきなので、まあ、流してほしいのだが…。素直な感想をこの本の編集をしてくださった栗田やすし先生に言ってみた。すると、沢木欣一研究をしてくださっている荒川英之さんのリードがあったらしい。深く感謝したい。
編集事務局の丹羽康碩さん、解説を執筆してくださった檜山哲彦さん、各執筆者の皆様にも御礼申し上げる。
全句集を除くと、欣一の書籍の出版は久しぶりである。手に取りやすい価格(1,200円)なので、より多くの方々に読まれ、欣一の俳句が理解されることを望みたい。

※「脚註名句シリーズ 沢木欣一集」「脚註名句シリーズ 細見綾子集」とも、欲しい方は購入できるように繋ぎますので、コメント欄かメールでご連絡ください。

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2018.12.03

「第18回たんば青春俳句祭」結果発表!

「第18回たんば青春俳句祭」の各賞が丹波市のホームページで発表された。

「第18回たんば青春俳句祭」

応募数・選者 [PDFファイル/159KB]

小学生の部 [PDFファイル/396KB]
中学生の部 [PDFファイル/417KB]
高校生の部 [PDFファイル/398KB]
俳句ラリーの部 [PDFファイル/343KB]

細見綾子賞 [PDFファイル/322KB]

セイタカアワダチソウ

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2018.11.12

「第18回たんば青春俳句祭」細見綾子賞の入賞作品。

11月10日、丹波市柏原で開催された「第18回たんば青春俳句祭」へ日帰りで行ってきた。
しばらくしたら、丹波市のホームページに結果が発表されるが、ここで先に細見綾子賞について掲載させていただく。

大 賞
柿熟れて綾子生家の俳画めく
兵庫県 松下孝裕様

選者賞 茨木和生選 
秋祭綾子寄進の太鼓打ち
兵庫県 山尾カツヨ様

選者賞 板倉西逈選  
田の神を山に帰さむ稲架を解く
岐阜県 大西誠一様

選者賞 辻恵美子選  
爽やかや軸に立ちたる綾子の字
富山県 成瀬真紀子様

他に入選句は12句あるが、そちらの発表は丹波市のホームページの更新をお待ちいただきたい。(更新が分かったら、お知らせします)
大賞の松下孝裕様には、細見綾子句集『存問』、限定100部の特製本(自筆茶掛付き)を副賞として差し上げた。
昨年より投句数も増え、入賞者の方が会場にいらしてくださり、盛会だったことを喜びたい。


さて、「たんば青春俳句祭」には、小学生の部、中学生の部、高校生の部、当日受付の俳句ラリーの部もある。そちらの結果も丹波市からの発表を見ていただきたいのだが、一句だけ、ここで紹介したいと思う。

4部門の入賞は当日に公開選句されるわけだが、会場で渡された入賞候補の入選作品集を見ていて、とても惹きつけられる句があった。私は俳句の素人であるが、細見綾子や沢木欣一の俳句の読者として、俳句に親しんできた。俳句に求めるものは共感と、言語表現の圧倒的な美と、新鮮に感じ入る言語体験、身体に染み入るようなリズム、だろうか。もっと考えれば、出てくるかもしれない。

その俳句は、俳句のプロの三人の選者の先生方にも選ばれて、高校生の部の大賞を取った。だから、素人から理解され好感を持たれ、かつ、プロの厳しい目でも選ばれる句なのだ。

高校生の部 大賞
夏の果クレヨンの青短くて
兵庫県立氷上西高等学校三年 新居知己(にいともき)様

彼は俳句が好きで続けて詠んでいるそうだ。これからもずっと俳句を続けてくれると祈りたいし、俳句でなくても、他の表現で頭角を現すかもしれない。お名前を記憶に留めておこう。

たんば青春俳句祭

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2018.09.06

キャスリン・バトル虹立つやうに唱ひたり

本日は義母の命日。
命日には普段のお墓参りとは違う何かをしようと思っている。
ささやかで、特筆すべきことではなくても、私の心に残る何かを。
きょうはキャスリーン・バトルの音楽を墓所で流した。

キャスリン・バトル虹立つやうに唱ひたり 細見綾子

これは昭和63年の句。この句を詠んだときのことをkazeが書いている。
「アンコール。」

花

kazeはもっとブログを書くべきだった。

さて、本日の墓所の山野草。
ツルボは花期を終えようとしている。

ツルボ

女郎花は3本の日当たりが違うため、それぞれの花期がずれて、今も盛りと咲いている。

女郎花

桔梗は二番花が真っ盛り。

桔梗

ナガボノシロワレモコウは風情があって、咲き始めも咲き終わりも絵になる。

ナガボノシロワレモコウ

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2018.08.29

蔵の壁のヤモリ。

丹波の細見綾子の生家が改修されて公開し、5ヵ月が経った。
改修されたのは生家の母屋で、敷地内にある二つの蔵はそのまま建っている。
母屋の工事を担当した大工さんが丹波市の担当者に教え、私は担当者から又聞きしたのだが、蔵の向かって左端の壁にヤモリの造作が張り付いている。

蔵のヤモリ

拡大すると、こうなる。

蔵のヤモリ

ヤモリに見えない…。
太り過ぎている。
しかし、意味あってのヤモリなのだ。
ヤモリは害虫を捕食することから家(蔵)を守るとされ、「守宮」「家守」などと書かれ、ヤモリが家にいれば悪いことは起きないと信じられた。
蔵の壁のヤモリは守り神であった。

さて少々宣伝など。
生家では綾子関連の書籍も買える。
「風 俳句歳時記」
「細見綾子 俳句鑑賞」
「奈良百句」(細見綾子)
「脚註名句シリーズ 細見綾子集」
「俳句の基本」(沢木欣一)

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2018.08.19

百日紅。

夏の花、と言えば、皆さまは何を思い浮かべるだろうか?
私は木槿と百日紅だ。
この辺りでは比較的多くの住宅の庭木になっている気がする。
我が家のマンションの中庭にも、どちらの木も何本か植えてある。
だから、夏の間に何度も目にすることになる。
百日紅は、まずこの色を思い浮かべる。

百日紅

これは本日、墓所で撮ったものだが、旧宅の隣家の百日紅もこの色だった。道路際にあったので、家の前を通るたびに目にした。
義父の晩年の俳句に、

病ひよし百日紅に帰りたし 欣一

があるが、我が家には百日紅は無かったので、この俳句で私が思い浮かべるのは隣家の木なのだ。
義父とのふれあいは少なかったので、これも貴重な思い出である。

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2018.08.02

鰻。

昨日は土用の二の丑。
たまたま新宿に用事があったので、東京では好きな方の鰻屋で鰻重を食べた。

鰻重

引っかかる書き方をしているのは、鰻は断然関西風が好きだからだ。
kazeとの幸福な鰻の思い出を書いた過去記事、「自宅で焼く鰻の蒲焼。」

義母が「子供は鰻が好きで…」と書いた文章を読んだ憶えがあるが、kazeは「おふくろは鰻が好きで…」と言っていた。両人とも大好きだったのだろう。

義母はkazeと鰻の俳句を詠んだ。

鰻裂くを一心に見ていぶかしむ 綾子 (昭和31年、kazeは6歳)
誕生日今年もうなぎとさくらんぼ 綾子 (昭和55年、kazeは30歳)

鰻とさくらんぼは義父の俳句にも詠まれていた。

独歩通り来て買ふ鰻とさくらんぼ 欣一 (平成7年、kazeは45歳)

義父が鰻を好きだったという話は聞いていない。義父は牛肉が好きだった。
鰻は妻と子供のために買ったのだと思う。
義父の鰻の俳句にはこういうのもある。

串うなぎ墓より帰る街に買ひ 欣一 (昭和60年、kazeは35歳)

この墓は、今、山野草が繁っている当家の墓のこと。
どのお店だろう? まだあるのかな?
今度、気にして歩いてみようと思う。

昨日の新宿の暑い空とゴジラ。

新宿ゴジラ

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