EPSON「写真愛好家向けプリンター 体験ブロガーイベント」なるものに出かけてまいりました。
PX-5V 《別窓表示》という新型のインクジェットプリンターが発売になるんです。
kuuさんが募集をめっけてきまして、応募しましたところ採用になりまして、「プリンターはあんたのほうが詳しいから行ってこい」と言われましたのです。
プリンター部門の最高責任者の中野氏が冒頭の挨拶で熱く語ってくださいました。
「15年振りで作った本格的な写真用のプリンターです。ブロガー様に新製品を使っていただいて忌憚の無いご意見を頂戴したい」と。
謙虚な姿勢で話もまとまっていて、来てよかったなあと感じました。
お話を伺いながら「じゃあ15年前の機種はなんだったんだろ~なあ」と考えてました。おそらく秋葉原にショールーム出して大々的に発表したLP8000Cじゃなかろうかと思います。LP8000Cは世界初の本格的な写真出力用のA3ノビ対応のフルカラー トナー式レーザープリンターだったんです。これ、今も家にあります。あとはPM5000Cと、キヤノンのLBP-740e、LBP5000、SELPHY CP800を持ってます。
さて、イベントは続いて、やる気満々の営業さんと開発担当者のプレゼン。
「顔料プリンターをより高い次元へ。その性能を支える高画質エンジン」
「マンセル色彩研究所とエプソンが生んだ最新の色再生テクノロジー」
つまり論理的変換システムテクノロジーなんだとさ、むちかしいねえ、さっぱりわからねえ。画期的なんだろ~な、きっと。
「今までのプリンターが不得手としていたトワライトブルーやブルーバイオレット領域が再現できるようになった」
おお、これは興味が沸きます。プリンターが届いたら春の野山に出かけて蓮華田を撮って、プリントしてみたい。
土筆、杉菜、春らしい田園を彩る草花たち。微妙に赤味がかかっていて、それが生き生きとして新鮮な表情を見せてくれる。これってカラーラボのプリントだと再現できてもプリンターには不得手な分野でした。PX-5Vの出現でようやく日本画的な表現が可能になったのかもしれません。
そして、写真家の吉田繁氏の講演、「写真は撮るだけでは駄目。プリントして作品にしましょう」
まさしく同感です。表現というのは文芸も絵画も似たようなもので、とかく自意識過剰になりがち。「傑作が撮れた。写真を生涯の趣味して良かった」と自己満足して終わってしまう。他人様の目にさらして、なんかしらの評価を受けなければ進歩しません。
1枚千円もする高い紙を何十枚も無駄にして奥様に叱られた話などをまじえながら、サンプルをたくさん用意され、ご自身の作品を例にプロジェクターに投影し、フォトショップを駆使した作品の仕上げ方や、PX-5Vの特徴を踏まえた上での新しい表現方法を言葉を駆使して熱心にご指導いただきました。
休憩後、各々が持参した写真データーから実際にプリント体験。
説明を聞いたけどわかりにくかったのでスタッフにオマカセー。押すだけなんだけどね。
プリンターに読み込ませてから時間かかるのねえ。エンジンの中のコビトさんが必死に仕事してるんだろうけど、動き出すまでユッタ~リ持たされます。で動き出してから…静々とプリント。
「いいプリントができますように~」とイエス様仏様、はたまた出雲の神様たちにお祈りができます。
刷り上ったプリントを見て最初に「あ~~エプソンらしい色だなあ。変わってないねえ」
ペンタックスで撮った祭りの写真を持参したんですが、仕上がったプリントはまるでニコン。色合いが地味なんです。確かに力強さは表現できているけど、躍動感と鮮烈な色彩はどっかへ行っちゃった。
ですが、バンドルされたソフトの出来は良さそうですので簡単に修正できると思います。マシンが届いてから、じっくり試してみます。
さらに参加者の作品の展示。
吉田先生より、ひとつひとつ、作品に丁寧な講評をいただきました。
約2時間半のイベントでたっぷりと充実した時間を持てました。有難うございました。
PX-5Vのモニター期間は3ヵ月間、3月1日頃届きます。使ってみてのレポートもアップします。
イベント会場へ持っていった写真はこれでした。

PENTAX K200D+DA18-55mm F3.5-5.6 ALII
ついでに同じ祭りの写真。

PENTAX K200D+DA 55-300mm F4-5.8ED

この写真だけクリックで少し拡大。(再クリックで閉)
PENTAX K200D+DA18-55mm F3.5-5.6 ALII
写真家、吉田繁先生の記事はこちら。《別窓表示》
エプソンさんの記事はこちら。《別窓表示》
お世話になったイベント会社さんの記事はこちら。《別窓表示》
他の参加者の方々の記事も読んでくだされ。
最近のコメント